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我楽多が沢山


by Dicco
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F1伊国GP

第13戦・イタリアGP決勝
 [アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(1周5.793km)]

 フェラーリの母国イタリア、1922年に開設された歴史ある超高速サーキット、緑豊かな、ここアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァは、気温は28℃、路面温度は34℃のドライコンディション。

 フェラーリの聖地でフロント・ロー、セカンド・ローを独占したのはマクラーレンの2台。K・ライコネンは予選前の大クラッシュが響いたのか、N・ハイドフェルドに、僅か0.009秒差で4番グリッドを奪われ、5番グリッドからのスタートとなった。
 レッド・シグナルが消えると、PPスタートのF・アロンソは好スタートを切る。しかし、2グリッド・スタートのL・ハミルトンと3番グリッド・スタートのF・マッサが1コーナーで接触しながら2番手を争う。辛くも2位につけたのはハミルトン。その直後では、ソフト・タイヤでスタートした5番手ライコネンがハイドフェルドを交わし4位浮上。

 2周目、D・クルサードのフロント・ウィングが破損し、クルバ・グランデのタイヤバリアにクラッシュ。無事にマシンから脱出したものの、マシンと破片の撤去のためにヨーロッパGP以来のセーフティ・カー導入。

 7周目にセーフティ・カーがピットに戻りレースは再開。その直後、9周目にマッサがピットイン。タイヤ交換と給油を済ませてコースに戻るが、マシンのスピードが上がらず次の周に再びピット・イン。修復を試みるがリタイアとなる。

 その間、マクラーレンの2台は後続との差を広げ、15周終了時には首位アロンソとチ3位に浮上したライコネンの差は約10秒に拡大。しかし、19周目にハミルトン、21周目にアロンソが1回目のピット・ストップを行ない、ライコネンが暫定首位に浮上する。

 ライコネンは26周目までピット・ストップを遅らせ、ソフトからハードにタイヤに履き替え、長めの給油。1ストップ作戦が確実となった。再びアロンソ、ハミルトン、ライコネンの順位となるが、もう一度ピット・ストップを行なうマクラーレン勢はライコネンとの差を広げるためペースを上げる。

 41周目、ハミルトンが2度目のピット・ストップを行なうも、その間にライコネンが2位浮上。しかし、2周後の43周目、ハミルトンが1コーナーでライコネンのイン側に飛び込みオーバーテイク、2位の座を奪い返した。アロンソは2回目のピット・ストップを終えてトップでコースに復帰。そのままリードを守り切りチェッカーを受けた。

 アロンソは、第10戦ヨーロッパGP以来の優勝で今季初めて4勝を挙げたドライバーとなり、通算19勝目。さらに今季2度目のポール・トゥ・ウィンで、今季3度目のファステストラップもマークし、イタリアGP自身初勝利を飾った。2位はハミルトンで、今季7勝目を挙げたマクラーレンは今季4度目のワン・ツーフィニッシュも記録している。3位はライコネン。

 今季ベスト・タイの10番グリッドからスタートした、J・バトンは8位入賞。今季2度目のポイントを獲得している。
 
 ドライバーズ・ポイントは、首位ハミルトンと2位アロンソの差が5ポイントから3ポイントに縮まる。ライコネンは3位に浮上したものの、ハミルトンとの差は18ポイントに拡大。リタイアに終わったマッサは首位から23ポイント差となった。



【結果】

1:F・アロンソ
2:L・ハミルトン
3:■■K・ライコネン
4:□N・ハイドフェルド
5:□R・クビサ
6:□■N・ロズベルグ
7:H・コバライネン
8:■J・バトン

【ドライバーズ・ポイント】
1:L・ハミルトン(92)
2:F・アロンソ(89)
3:■■K・ライコネン(74)
4:■■F・マッサ(69)
5:□N・ハイドフェルド(52)
6:□R・クビサ(33)
7:H・コバライネン(21)
8:G・フィジケラ(17)

【コンストラクターズ・ポイント】
1:ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス(166)
2:■■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ(143)
3:□BMWザウバーF1チーム(86)
4:INGルノーF1チーム(38)
5:□■AT&Tウィリアムズ・チーム(25)
6:レッドブル・レーシング(16)
7:□パナソニック・トヨタ・レーシング(12)
8:□SUPER AGURI F1チーム(4)
9:■HondaレーシングF1チーム(2)

【ライコネン・コメント】
 「確かに厳しいレースだったよ。昨日のアクシデントで痛めた首が痛くて、ブレーキをかける時に頭をしっかりと支えられないくらいひどかったんだ。そうは言っても今日は十分な速さがなかったね。楽な週末にはならないだろうとわかっていたよ。僕たちはすでに先週のテストでそのことに気づいていて、金曜と昨日にさらに確認したんだ。マシンは第1スティントでは悪くなかったけど、その後の力強さが十分とは言えなかった。ハミルトンのオーバーテイク?僕は自分のポジションを守ろうとしたけど、彼は明らかに僕より速かったんだ。終盤になってペースを落としたのは、マシンを次のレースのために温存するためだよ。何としてもファンのみんなの前で勝ちたかったけど達成できなかった。でも少なくとも表彰台には上がれたね。これから僕たちは、もうひとつの魅力的なスパ=フランコルシャンのサーキットに挑むよ。そこでは僕たちと最大のライバルが、もっと互角に戦えると思う。」

Pick Up
 今日は、モンツァ初勝利を飾ったF・アロンソのコメント。
【アロンソ・コメント】
 「モンツァでの初勝利はとても格別だね。時々全て上手くいくことがある。今週はそのひとつだったし、僕たちは勢いをキープすることができた。スタートは完璧じゃなかったから、1コーナーに向かうまでリードを守らなくてはいけなかった。2コーナーでルイスと僕が接触するかなと思ったのでちょっと心配したけど、そうならなくて良かった。僕たちの戦略ではできる限り早めに差を広げることが重要だったので、セーフティ・カーが僕たちにとって多少問題になったかもしれなかった。だけど今日は、マシンとチームが本当によく頑張ってくれたので完璧な午後だったし、熱狂的なイタリアのF1ファンの前で勝つのはとても感動的だったよ。」
by Dicco | 2007-09-10 00:31 | スポーツ・文化