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我楽多が沢山


by Dicco
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適当の達人

高田純次 適当伝説~序章・勝手にやっちゃいました~
高田純次 / / ビクターエンタテインメント
ISBN : B000MTONBG
スコア選択: ★★★☆☆

 私が敬愛して止まないペ・ヨンジュンジこと高田純次氏の還暦を記念して制作された適当な映像の数々が詰まった作品、その名も『適当伝説』を本日購入してきた。
 適当手帳、適当論に続く適当シリーズであるが、内容もやはり適当。売る気有るのか?というくらい適当な内容なのだが、そこは“高田純次”というブランド名がついているだけあって売り上げは好調の様子。

 天才タケシの元気が出るテレビ世代の私としては、嬉しい内容なのだが、やはり当時の懐かしさに浸るというよりは、新しいものを見ているという印象が強い。何が違うのか、それを深く追求したらそれはきっと適当さの切れ味なのかもしれない。
 当時の高田純次氏は笑いに対してもっと貪欲で、適当キャラを確立する為に、もっともっと努力している、そんなスタンスが見えていた。しかし、適当キャラを確立してしまった現在、彼のやっていることは“本当の適当”で、受けようが受けまいが、その辺は知ったこっちゃ無い…そんな感じが受け取れる。とはいえ、彼の心ないコメントの数々は見習うべきところが多く、高田純次氏を尊敬し、そして彼の様な大人を目指す者が目指すべきは現在の高田純次氏なのだろう。

 オーディオコメンタリーでは関根勤氏が参加し、本編を見ながら雑談を繰り広げている。このオーディオコメンタリーに関しても、それほど重要性を感じないし、最高に駄作という感じを受けざるを得ない仕上がりではあるが、これが高田純次氏という人間なのだ。と、言い切ってしまえばそれまでである。それで納得が出来ない真面目な人たちには絶対にお勧めは出来ない1作。そんな人たちに無理に鑑賞を勧めることはない。ただ買ってさえくれれば良い。


 因みに、このDVD、サブ・タイトルに序章とある。対して面白くもない!などとコメントをしておきながら続編の発売が待ち遠しいのは私だけではない筈だ。
by Dicco | 2007-05-21 20:05 | 音楽・映像