我楽多が沢山


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F1中国GP

第16戦・中国GP決勝
 [上海インターナショナル・サーキット(1周5.400km)]

 “上”の字をモチーフにしたユニークなコース・レイアウトは、ニュルブルクリンクやセパン・インターナショナル・サーキットなどを手がけたドイツのティルケ事務所によるもの。総工費約300億円、最大観客収容数20万人のキャパを誇る。オーバー・テイク・ポイントに事欠かない作りになっており、平均時速は200km/hを超える、ここ上海インターナショナル・サーキットの、気温は30℃、路面温度は31℃ながら、ウェット・コンディション。

 S・ベッテルが、前日の公式予選中にH・コバライネンの走行を妨害したとして、5グリッド降格のペナルティを受け、17番グリッドへ降格。

 スタートが切られると同時に雨が降り始めたサーキット、4番グリッドにつけていたF・アロンソが、3番手のF・マッサを1コーナーで交わしていく。しかしマッサもすぐにアロンソを抜き返す。L・ハミルトン、K・ライコネン、マッサ、アロンソの順位はグリッド通り変わらない。ハミルトンはファステスト・ラップを次々と更新しながら、2位ライコネン以降とのギャップを築いていく。ライコネン以降との差を7秒以上つけ、15周目にハミルトンが真っ先にピット・イン。タイヤ交換はせず、給油のみを行なってコースに戻っていく。この動きを見て、ライコネン、マッサ、アロンソもタイヤ交換は行なわない。

 第2スティントに入ると、路面が徐々に乾いていく。M・ウェーバーからドライ・タイヤに変更。ウェーバーはハード側のタイヤを選ぶが、ソフト側のタイヤを装着したA・ブルツがファステスト・ラップを叩き出す。一方で、トップのハミルトンのペースが見る見る落ちていき、ついに29周目にライコネンがハミルトンをオーバー・テイク。ハミルトンは周回遅れのマシンをオーバー・テイクすることもできないほどの走行となり、31周の終わりにピットへ向かう。しかしリア・タイヤが大幅に痛んでいたせいか、ピット・レーンを曲がることができず、グラベルに乗り上げる。ハミルトンはマーシャルにマシンを押すように要請するも、マシンは動かず、ついには諦め、ステアリングを外しマシンを降りた。

 代わってトップに立ったライコネンは、2度目のピット・ストップでソフト側のドライ・タイヤに変更。同周回にアロンソもピット作業を済ませ、ピットの出口でマッサをかわす。43周目、1ストップ作戦を採ったベッテルが4位、J・バトンが5位につける。ライコネンは次々とファステスト・ラップをマークし、アロンソとのギャップを約10秒に広げる。残り周回が少なくなる中、D・クルサードとコバライネンによる8位争いが繰り広げられる。終盤ペースを上げた3位マッサは、ファイナル・ラップで今季6度目のファステスト・ラップをマーク。前方では、ライコネンが逆転優勝のチェッカーを受け、ベルギーGP以来2戦ぶりとなる今季最多勝となる5勝目を獲得。これが通算14勝目で、クルサードの13勝を抜きアロンソの19勝に次ぐ現役2位の勝利数となった。また、フェラーリにとってF1通算200勝目をもたらしている。

 2位アロンソ、3位マッサが表彰台を獲得。以下の入賞圏内は、グリッド降格のペナルティを受けながらチームと自身にとって最高位の4位に追い上げたベッテル、5位は今季最高位でフィニッシュしたバトン、6位はチームメイトと同じく自己最高位に入ったV・リウッツィ。大荒れの中国は、今GPで優勝が決まると思われたこれがハミルトンが、F1デビュー以来初のリタイアで、まさかのノー・ポイントとなったことも意外だったが、4位以下の顔ぶれも普段と異なる並びとなった。

 ドライバーズ・ランキングはハミルトン『107』、アロンソ『103』、ライコネン『100』となり、3名が7ポイント差の中におり、最終戦ブラジルGPで優勝を争うこととなった。3名のドライバーがタイトルの可能性を残して最終戦を戦うのは、1986年のアラン・プロスト(マクラーレン)、ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ(ウィリアムズ)以来21年ぶりのこととなる。



【結果】

1:■■K・ライコネン
2:F・アロンソ
3:■■F・マッサ
4:■S・ベッテル
5:■J・バトン
6:■V・リヴィッツィ
7:□N・ハイドフェルド
8:D・クルサード

【ドライバーズ・ポイント】
1:L・ハミルトン(107)
2:F・アロンソ(103)
3:■■K・ライコネン(100)
4:■■F・マッサ(86)
5:□N・ハイドフェルド(58)
6:□R・クビサ(35)
7:H・コバライネン(30)
8:G・フィジケラ(21)

【コンストラクターズ・ポイント】
1:■■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ(186)
2:□BMWザウバーF1チーム(94)
3:INGルノーF1チーム(51)
4:□■AT&Tウィリアムズ・チーム(28)
5:レッドブル・レーシング(24)
6:□パナソニック・トヨタ・レーシング(12)
7:■スクーデリア・トーロ・ロッソ(8)
8:■HondaレーシングF1チーム(6)
9:□SUPER AGURI F1チーム(4)
10:エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム(1)

【ライコネン・コメント】
 「とてもうれしいよ! 僕にとって、そして本当にすばらしい仕事をしてくれたチーム全体にとって、まさに最高の結果だ。僕たちは勝たなければならなかったけど、それを達成したんだ。レースがスタートした時は酷いアンダー・ステアだったけど、その後は状態が改善した。僕は最後までドライ・タイヤに交換しなかったうちのひとりだったけど、それが役に立った。というのは、少ししてまた雨が降り始めたからだよ。2回目のピットストップを終えても、まだ少しアンダーステアがあった。でも前と同じように終盤には改善したよ。アロンソがとても速いとわかっていたけど、僕は十分に状況をコントロールできていた。マシンは全体的に言って、ウェットでもドライでも好調だった。先週の富士ではツイてなかったけど、今日の状況は僕たちに味方してくれたね。これでまたひとつ、このスポーツでは何が起こるかわからないという例ができた。ドライバーズ・ランキングはまだ困難な状況だけど、ブラジルで勝つためなら何でもやるつもりだ。たとえ最終的な結果は、僕たち次第じゃないとしてもね。素晴らしいバトルになる筈だ。予想もつかない、面白いものになるだろう。」

Pick Up
 今日は、次回ブラジルGPにて三つ巴で決勝を争うこととなったアロンソとハミルトンのコメント。
【アロンソ・コメント】
 「今日は僕にとってとてもいい結果だった。スタートでフェリペとバトルしたけど、1周目を彼の前で終えられなかったのは残念だった。高速コーナーで彼の後ろにつくとダウン・フォースが失われたから、結果として第1スティントは彼の後ろで多くのタイムをロスした。ブリヂストンのウェット・タイヤは事実上スリックになっていたので、終盤に向かって難しくなったけど、最後のにわか雨を切り抜けるためできるだけ長くコースに留まったんだ。最後のピット・ストップでフェリペの前に出られたので、それはいい決断だったね。この結果はチャンピオンシップの僕のチャンスを後押しするものだけど、それでも簡単じゃないだろう。だけど、2週間後のチェッカーフラッグまで僕は諦めるつもりはないよ。」

【ハミルトン・コメント】
 「マシンを降りた時はもちろん、自分とチームにとってガッカリだったよ。僕は1年を通してミスをしていなかったけど、今はそれも終わってしまった。これから1レース残っているから、まだまだ僕はやれるよ。力強いレースのスタートが切れたし、1回目のピット・ストップも上手くいった。最後のピット・ストップのためにピット・レーンに入る前、僕はずっとチームと話をしていた。僕のタイヤは悪い状態だったけど、ドライ・タイヤに変える前に最後の雨を切り抜けようという共通の結論をとったんだ。かなり注意深くいこうと頑張ったけど、結果としてキミとあまりアグレッシブなバトルができなかった。完璧に上手くいってたようだけど、その後、ピット・レーンに入る時にミスしてしまい、それまでだった。僕たちは正しい決断をしたし、ただ運が悪かったんだ。今はブラジルで攻撃的に行くことに集中しているし、立ち直るために僕はなんでもやるつもりだ。」
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by Dicco | 2007-10-08 00:31 | スポーツ・文化