Duel Jewel [es]
2007年 07月 27日
es
Duel Jewel / / ユニバーサルミュージック
ISBN : B000QUCX4A
スコア選択: ★★★★☆
以前、このBANDの音源を紹介した時に、詳しく書かなかったDuel JewelというBANDについて、先ずは軽く触れておくことにする。
彼らとの出逢いは1997年。今から10年も昔である。「めちゃめちゃ上手い奴らがいる!」BAND仲間から情報を受け、十条にあった自由造というLive Houseまで足を運んだのが最初の出逢いである。当時はまだメンバーも違い(隼人・Shun・Takashi・PSY・ばる)、現在のメンバー(隼人・Shun・祐弥・Natsuki・ばる)に固まったのは2002年4月。
この年、彼らはアメリカ進出し、現在、世界で起きているヴィジュアル・ロック・ムーブメントの魁となる(以前、XやHideが世界にヴィジュアル・ロック・ブームを起こしたが、現在起きているブームの魁という意味ではDuel Jewelの活躍が大きいと、私は思う)。日本では、まだまだその名を知らぬ者も多いが、その大きな原因は、彼らが日本のみならず、アメリカを活動の場としていたことにもあるだろう。実際、彼らはこの3年間で7回のアメリカ・ツアーを遂行し大成功を収めているのだから。
彼らが表現するのは人に秘められし感情の世界である。曲に統一性がない様に感じることもあるが、それでも彼ららしいと感じられるのは、その表現の主軸から外れることなく活動している証拠ではないだろうか?
Duel Jewel、このBAND名は直訳すれば、“衝突する宝石”となる。この宝石というのはダイヤであり、「ダイヤはダイヤでしか磨けない」という意味を持つ。メンバー、個人個人がダイヤの原石であり、それを磨き、輝かせるのも、またメンバーである。
さて、BAND紹介はこの辺にして、ここから本題である、「es」について書きたいと思う。
今回もやはり、良い意味でイメージを打ち壊してくれた感が強い。「es」では優麗で、そして神秘的なサウンドを魅せ、そしてc/wの「outsider」では、激しさを魅せてくれる。どちらかといえば「outside」の方が普段のDuel Jewelらしい(安心できる)タイプの曲である。
「es」はタイトルの意味通り、「精神世界」の表現が見られる幻想的な曲で、聴く者の心にスッと溶け込むような音が散りばめられている。包み込む様な歌声と、演奏、その中に少しオリエンタルな雰囲気を注ぐ二胡のサウンド。これを弾いているのはギターの祐弥である。
「outsider」は一転してノイズ・サウンドを暴れさせ、「es」で作り上げた世界を一気にぶち壊すような、そんな仕上がりである。シャウト系のコーラスの多用は実にDuel Jewelらしい。約10年前、彼らが遊びでやったSIAM SHADEの「Don't tell a lie」をふと思い出し、「今も昔もこういう激しい曲好きなんだなぁ…」とついつい懐かしんでしまう。
さて、誉めるだけでも芸がないので、ここで個人的な批評も添えておくと、個人的な好みの問題ではあるが、「es」のCメロでのファルセット多用、「outsider」のVocal(声)の加工はあまり好みではない。安定感のある低音を生かした隼人の声(歌)が好きなので、少し不安定なファルセットや意図が明確でない声の加工は聴いていてあまり心地よくない。まぁ新しい事への挑戦は続けていって欲しいと思うので、もっともっと隼人がファルセットをモノにしてくれたら、それはベストなことなのだが…。
Duel Jewel / / ユニバーサルミュージック
ISBN : B000QUCX4A
スコア選択: ★★★★☆
以前、このBANDの音源を紹介した時に、詳しく書かなかったDuel JewelというBANDについて、先ずは軽く触れておくことにする。
彼らとの出逢いは1997年。今から10年も昔である。「めちゃめちゃ上手い奴らがいる!」BAND仲間から情報を受け、十条にあった自由造というLive Houseまで足を運んだのが最初の出逢いである。当時はまだメンバーも違い(隼人・Shun・Takashi・PSY・ばる)、現在のメンバー(隼人・Shun・祐弥・Natsuki・ばる)に固まったのは2002年4月。
この年、彼らはアメリカ進出し、現在、世界で起きているヴィジュアル・ロック・ムーブメントの魁となる(以前、XやHideが世界にヴィジュアル・ロック・ブームを起こしたが、現在起きているブームの魁という意味ではDuel Jewelの活躍が大きいと、私は思う)。日本では、まだまだその名を知らぬ者も多いが、その大きな原因は、彼らが日本のみならず、アメリカを活動の場としていたことにもあるだろう。実際、彼らはこの3年間で7回のアメリカ・ツアーを遂行し大成功を収めているのだから。
彼らが表現するのは人に秘められし感情の世界である。曲に統一性がない様に感じることもあるが、それでも彼ららしいと感じられるのは、その表現の主軸から外れることなく活動している証拠ではないだろうか?
Duel Jewel、このBAND名は直訳すれば、“衝突する宝石”となる。この宝石というのはダイヤであり、「ダイヤはダイヤでしか磨けない」という意味を持つ。メンバー、個人個人がダイヤの原石であり、それを磨き、輝かせるのも、またメンバーである。
さて、BAND紹介はこの辺にして、ここから本題である、「es」について書きたいと思う。
今回もやはり、良い意味でイメージを打ち壊してくれた感が強い。「es」では優麗で、そして神秘的なサウンドを魅せ、そしてc/wの「outsider」では、激しさを魅せてくれる。どちらかといえば「outside」の方が普段のDuel Jewelらしい(安心できる)タイプの曲である。
「es」はタイトルの意味通り、「精神世界」の表現が見られる幻想的な曲で、聴く者の心にスッと溶け込むような音が散りばめられている。包み込む様な歌声と、演奏、その中に少しオリエンタルな雰囲気を注ぐ二胡のサウンド。これを弾いているのはギターの祐弥である。
「outsider」は一転してノイズ・サウンドを暴れさせ、「es」で作り上げた世界を一気にぶち壊すような、そんな仕上がりである。シャウト系のコーラスの多用は実にDuel Jewelらしい。約10年前、彼らが遊びでやったSIAM SHADEの「Don't tell a lie」をふと思い出し、「今も昔もこういう激しい曲好きなんだなぁ…」とついつい懐かしんでしまう。
さて、誉めるだけでも芸がないので、ここで個人的な批評も添えておくと、個人的な好みの問題ではあるが、「es」のCメロでのファルセット多用、「outsider」のVocal(声)の加工はあまり好みではない。安定感のある低音を生かした隼人の声(歌)が好きなので、少し不安定なファルセットや意図が明確でない声の加工は聴いていてあまり心地よくない。まぁ新しい事への挑戦は続けていって欲しいと思うので、もっともっと隼人がファルセットをモノにしてくれたら、それはベストなことなのだが…。
by Dicco
| 2007-07-27 16:04
| 音楽・映像