我楽多が沢山


by Dicco
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ハード・キャンディ

ハードキャンディ デラックス版
パトリック・ウィルソン / / ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B000LPS3PS
スコア選択:★★☆☆☆

 この映画を知ったのは、ホワイト・デーが近づいた頃。キャンディというタイトルからホワイト・デーのお返しにどうかなぁ?なんて考えていたんだけど、内容はホワイト・デーには全く向いていないような、ちょっとダークで痛いお話。

 公開は2005年(日本では2006年)、アメリカの映画。監督はミュージック・ビデオ界育ちのデイヴィッド・スレイド 、今作が長編映画、初監督作品となる 。

 出会い系サイトで知り合ったヘイリー(エレン・ペイジ)とジェフ(パトリック・ウィルソン)。ヘイリーは好奇心旺盛な14才の女の子、ジェフは32才の売れっ子カメラマンだった。3週間の間、二人はお互いのことを話し、そして実際に会う約束をする。待ち合わせのカフェで、ジェフは大人びたヘイリーの虜になる。そして彼は、郊外にあるスタジオ付きの自宅へと少女を招き入れるのだが、それは彼を陥れるために仕組まれヘイリーの巧妙な罠だった…。
 日本で実際に起きた事件、「オヤジ狩り」をヒントに描かれた作品。

 出演人物は主に2人、他、脇役も2,3名で、その殆どが1軒の家(プロデューサー、デイヴィッド・W・ヒギンズの自宅らしい)の中での出来事というコンパクトな内容であるが故、臨場感はあるが、ちょっと世界観が狭過ぎる感じもある。撮影日数が18日だったというだけあって、内容も103分で終わる。手軽に観られるという長さであるが、映画というより、2時間もののサスペンスドラマという方が近いかもしれない。因みに正確に言えば、cat-and-mouse psychotic thrillerというジャンルで、“猫対鼠”という形で展開される。
 密室での狭さがかなり強調されている気もするが、この狭さを前に出したかったのであれば、例えば天候を雨にするとか、部屋の照明をもっと暗くしてくれた方が個人的には好みだった。
 視覚的興奮を煽る目的か、赤を所々に織り交ぜてあるが、これが白地に載っているせいか、どうにも清潔感溢れていて安っぽい。

 何と言っても、全体的に先が読める範囲での展開で、起伏の少ない映画である。“痛み”以外にも心理的恐怖、視覚的恐怖が散りばめられていれば良かったが、“痛み”のみの恐怖で前編を引っ張り、挙げ句、多くの謎を解決することなく終わっているという作り方に制作者の幼稚さを感じてしまう。

 「男は観ることが出来ない」とか、「観ていて辛くなる」なんて前評判を眼にしていたせいか、期待が高まってしまったのが大きな原因かもしれないが、思いの外退屈な映画だった。
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by Dicco | 2007-06-10 23:09 | 音楽・映像