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我楽多が沢山


by Dicco
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純愛に満ちた殺し屋

 夜、何となく映画が観たくなってDVDを2作買ってきた。まず1本目は

ニキータ
アンヌ・パリロー / / パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
スコア選択: ★★★☆☆

 ニキータである。言わずとしれたリュック・ベッソン監督の名作である。と、書きつつ、この作品、今まで観たことがなかったので、今回初めて観たわけだが、レオンを先に観てしまったせいだろうか、期待が高まり過ぎてしまったようで、少し期待外れな印象が強い。

 この作品でヒロインを演じるのは当時監督の妻であったアンヌ・パリロー。何処かあどけない少女のような表情と、自分の意志をシッカリと瞳の奥に感じさせる強い女性の表情の二面性が上手く出ている。

 普段から映画(DVD)は字幕で観ているのだが、この際、英語を聞いている訳ではないのに何故か、言語がフランス語だと少し観ていて疲れるということが解った。何となく無意識にでも理解しようと聞いているんだろうな。

 ストーリーとしては、少し物足りないという感じを受けた。というのもレオンと比べてのことなのだろうが。しかし、個人的にニキータの部屋の斬新さは凄く好きで、この映画の中でもかなり印象が強い。

 そしてもう1本は

レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション
ジャン・レノ / / パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
スコア選択: ★★★★☆

 レオンである。ニキータの続編(監督曰く、『ニキータ』で描いたテーマを英語で描いた別バージョン)で、ニキータのヒットを受けたベッソン初のハリウッド撮影作品(フランス・アメリカ合作)である。
 ニキータを観る以前にレオンを観たと書いたが、レオンを観たのは結構前で、今回は改めて観た感じであるが、やはり良い。この作品は凄く好きだ。

 ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマンと私が好きな俳優が揃っている作品なのだが、それもその筈、この3人を好きになった切っ掛けがこの作品であるのだから。しかしながら、ナタリー・ポートマンに関して言えば、このレオン以外の出演作を観たことがないが。兎に角、このレオンのナタリー・ポートマンが好きなのだ。

 ナタリー・ポートマンは当時11歳(マチルダは12歳)で、映画の中で18歳と年齢を偽るシーンがあるが、『え?凄く無理があるんだけど…』と私まで騙されてしまっていた。しかし、何処か大人びた女性の魅力があり、レオンを口説くシーンのマチルダは、レオンを自分に置き換えたら見事に恋に落ちてしまいそうなくらい魅力的だ。あの透明で洗練された体は菜食主義者の彼女だから持ち得たものなのだろうか?なんて詮索してしまったりもして…。

 この作品を初めて観た時、ゲイリー・オールドマン演じるノーマン・スタンスフィールドに酷く腹を立てた記憶がある。しかし、実は今回、ノーマン・スタンスフィールドの視点から映画を観てみよう…と、本来の見方と違った角度からこの映画を観たためか、彼の個性的で独創的、そして弱さを隠すためのサディズムの様なものを感じ、今回はノーマン・スタンスフィールドへの憎しみは全く消えた。そしてゲイリー・オールドマンがまた更に好きになった。彼の出演していた作品は『シド&ナンシー』や『JFK』などを観ているのだが、あまり強い印象がなく、「え?あれってゲイリー・オールドマンだったの?」という感じだったので、また改めて彼の出演作も漁りたいと思っている。
by Dicco | 2007-02-21 23:02 | 音楽・映像